赤ちゃんの肌はなぜ弱い? ファブリック選びが大切な理由

赤ちゃんの肌トラブルに頭を悩ませるママは、けっして少なくありません。では、いったいなぜ赤ちゃんの肌はデリケートなのでしょうか。 2017年08月27日作成

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赤ちゃんの肌は○○○よりも薄い?

わたしたちの皮膚は、大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の三層で構成されています。そのうち、肌のいちばん表面にある表皮がバリアの役割を果たしていますが、赤ちゃんの表皮の厚さは、わずか一枚のラップの半分ほど。大人と比べても、三分の一程度の厚みしかありません。だからこそ、ちょっとした刺激で肌が負けてしまうのです。中には、抱っこのときにこすれた布のわずかな刺激で、かぶれを起こしてしまうデリケートな肌を持つ子もいます。赤ちゃんのデリケートな皮膚を守るには、外的刺激を少しでも減らしてあげることが重要です。

とても汗っかきな赤ちゃん。いったいなぜ?

子育てが始まると、赤ちゃんがとてもよく汗をかくことに驚くことが少なくありません。「赤ちゃんは汗をかきやすいから、大人よりも一枚少なく着せて」なんてアドバイスもよく耳にしますが、いったいなぜでしょうか。小さな体をした赤ちゃんですが、汗を分泌する汗腺の数は大人と変わりません。体が小さい分、汗腺が密集しているため、よりたくさんの汗をかくのです。かいた汗をそのままにしてしまうと、雑菌が繁殖し、肌トラブルにつながってしまいますから、こまめに拭ってあげるなど、清潔に保つことが大切です。

脂性肌? それとも乾燥肌? 赤ちゃんの肌はずばり“ゆらぎ肌”

新生児から生後3ヵ月くらいまでの赤ちゃんは、おでこから鼻の頭にかけてニキビのような湿疹ができることが珍しくありません。これは脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)と呼ばれるもので、首から上にできるのが特徴の湿疹です。この時期の赤ちゃんは、ホルモンの影響で皮脂の分泌が盛ん。特に頭部やおでこでよく皮脂が分泌されるため、雑菌が繁殖しやすく、肌への負担になってしまいます。皮脂はこまめに洗う、拭き取るなど清潔に保つことで炎症を抑えることができますから、根気強くケアしてあげたいもの。また、皮脂の分泌は生後3ヵ月を境に激減するのが一般的ですが、今度は皮脂不足から一気に乾燥肌に。このように、赤ちゃんの肌は安定せず、季節や月齢によって大きく変化していきます。だからこそ、肌に触れるものは特に気を配り、肌を守ってあげる必要があるのです。

赤ちゃんの肌はデリケート。だからこそ“布選び”が大切

刺激に弱く、肌トラブルに見舞われる機会が多い赤ちゃんの肌。デリケートな赤ちゃんの肌をケアするには、外的刺激を極力減らし、清潔に保つことが大切です。たとえば、よだれのついた口元を拭う一枚のガーゼ。汗をかいた肌を拭く、清潔なタオル。沐浴のときに赤ちゃんに触れる、やわらかな沐浴布……。乳幼児育児で欠かせない布。敏感な肌を持つ赤ちゃんに触れるものだからこそ、清潔でやさしいものを選びたいですね。では、いったいどんなものを選べばいいのでしょうか。

赤ちゃんの肌を守るガーゼの選び方は?

赤ちゃんのお世話をするのに欠かせないアイテムのひとつが「ガーゼ」です。よだれを拭いたり、汗をぬぐったり、沐浴のときのボディタオルとして使ったり……と、なにかと出番の多いガーゼ。少し大きくなってからも、離乳食を食べこぼした口元を拭いたり、生えたばかりの乳歯を拭いたり……と出番が多いので、出産祝いとしても重宝されますね。ガーゼ選びのポイントは、赤ちゃんの肌にやさしい素材でつくられているかどうか。赤ちゃんの肌に頻繁に触れるものだからこそ、こすっても刺激が少ない素材を選びたいですね。綿100パーセントのものや、国産のもの。また、赤ちゃんが口に含んでも安心な「エコテックス規格」をクリアしたもの。そういったところでガーゼを選ぶようにすると安心です。また、上質なガーゼは洗うたびに風合いがよくなっていくもの。安さで選び、消耗品として使うのではなく、ていねいに繰り返し使っていくことで、より肌になじんでいくのです。出番の多いものだからこそ、こだわりを持って選び、長く使っていきたいですね。

肌に触れるガーゼケットは“一生ものの一枚”を

ガーゼを重ねてつくるガーゼケットは、蒸れやすい赤ちゃんにぴったりの寝具。軽いので持ち運びやすく、おでかけのときにベビーカーにそっとかけたり、抱っこひもの赤ちゃんに巻いてあげたり……と、オールシーズンで活躍するので、洗い替えを含めて数枚持っておくと重宝します。また、毎日使ううちに、ガーゼケットが “ライナスの毛布”のように、子どもの心を落ち着かせてくれる存在になることも。なかなか手放せない存在になることも想定して、とっておきの一枚を選んであげたいですよね。ガーゼケットには、シンプルにガーゼを重ね合わせたタイプや、中綿が入ったあったかタイプ、涼感加工がされたタイプなどさまざまなタイプがあります。洗いやすく乾きやすいのは、シンプルにガーゼを重ね合わせたタイプですが、季節によって使い分けるのもいいですね。使うほどくたっと肌になじんでいくのがガーゼケットの魅力。赤ちゃんの成長に合わせて育っていくガーゼケットは、親にとっても思い出深い一枚になるかもしれません。

いかがでしたか。デリケートな赤ちゃんの肌に触れる布は、なるべく刺激が少なく、安全なものをこだわって選びたいもの。出番の多いものだからこそ、質がよく、長く付き合っていける、お気に入りの一枚を見つけたいですね。

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