いくらまで借りられる?年収と住宅ローンの関係

夢のマイホーム購入の際に、多くの方が住宅ローンを利用するのではないでしょうか。ここでは、年収と住宅ローンの関係をご説明します。しっかり下調べをして、住宅購入に備えましょう。 2017年09月04日作成

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念願のマイホームを購入するという人生最大の買い物をするときにお世話になるのが住宅ローン。購入した土地や建設予定の建物にかかる金額の何割かを借り入れることになりますが、借りることができる限度額はどれぐらいなのか知っておくと便利です。ここでは年収と住宅ローンの関係についてまとめていきます。

借入金額の上限

住宅ローンを組む時には、もちろん思い描くマイホームが実現することが大切ですが、主となる収入を得る人の年収や貯金、ライフプランを考慮して組むことが重要です。子どもにお金がかかる時期に多額の返済が毎月あっては生活が苦しく感じるでしょうし、年を取ってから長期間返済しなければならないのであればそれまでにきちんと備えが出来るのか不安になります。住宅ローンの借入金額の上限は年収のおよそ7倍程度だと言われていますが、それほどまでに多く借り入れると後々の返済が大変になり最悪の場合待ちに待ったわが家を手放さなければならなくなることもあります。大きな買い物であるがこそ事前に用意できる頭金や後々響いてくる金利も借入金額を決定していく上で重要な要素になってきます。

年収の5倍までなら大丈夫?

住宅ローンを借りるときの金額は一般的に「年収の5倍までなら大丈夫」といわれていますが、これはあくまでも目安に過ぎません。頭金や金利なども入れて考えるとズレが生じることが多々あります。一般的には住宅ローン返済額は年間で、年収の20%以下にするとよいとされています。例えば、年収400万円の人なら80万円、年収800万円の人なら160万円といった具合です。これに返済期間を加味して、借り入れ金額を試算しましょう。もし頭金がもっと多ければ年収がそれほど多くなくてもマイホームにかかる金額に対する住宅ローンの比率が下がりますので、20%よりもより低い割合や短期間のローンを組むことが可能です。また、フラット35では年収400万円未満の場合は総返済負担率が年収の30%以下、年収400万円以上の場合は35%以下と定めています。これは住宅ローンの借入額が年収の5倍程度以下になるようになっています。また、家庭の状況によっても借入して安心できるラインの金額が異なります。ボーナス込みの年収から住宅費以外の支出や固定資産税などの年間維持費、教育や将来のための貯蓄額を差し引いた金額を12カ月で割ると、毎月の返済可能金額がわかります。それをもとに借入可能額を算出するのも良いでしょう。年収の多さだけでは住宅ローンでどれだけ借りられるのか、借りても負担になりすぎない金額なのかは判断できませんので注意しましょう。

先の状況を考慮して考えよう

住宅ローンを組む際は20年や30年といった長期間で組むことが多いです。若いころは収入が上がっていく傾向にあるので月々の返済金額がちゃんと準備できるのかをそれほど心配しなくても大丈夫ですが、年をとると年収は下がっていくことが多いので毎月返済を滞りなくできるか注意が必要です。そのため、住宅ローンを検討するときには10年後や20年後の家庭の状況を見越して検討しましょう。子どもの教育にお金がかかる時期や年収の見込み金額の推移などを参考に、無理なく返せる金額を探りましょう。

住宅ローンと聞くと素人にはわかりにくい複雑な仕組みを思い浮かべがちですが、プロに任せつつもどのくらいまでなら理想の生活水準を守りながら返済できるのかを考えることが大切です。年収に応じた借入限度額を知ることも大切ですが、家族のライフプランや収入の遷移など様々な要素を参考にして多角的に判断しながらそれぞれの家庭に合ったマイホームと住宅ローンを選ぶようにしましょう。

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