銀のスプーンをくわえて生まれてくるってどういう意味?その1

「あの人は銀のスプーンをくわえて生まれてきた人だから」という言葉を耳にします。どういう意味でしょうか? 2017年08月04日作成

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よく「あの人は銀のスプーンをくわえて生まれてきた人だから」という言葉を耳にします。どういう意味でしょうか?直接的には「良い家柄に生まれた人、お坊ちゃん、お嬢ちゃん」という意味です。イギリスでは、生まれたばかりの赤ちゃんを教会に連れていき、キリスト教の信者となる「洗礼式」を行います。最近では、イギリス王室のウィリアム王子夫妻の長女、シャーロット王女が、祖母に当たる故ダイアナ妃と同じサドリンガム離宮の教会で、洗礼式を行いました。洗礼式を受ける赤ちゃんは、白いおくるみを身にまとい、聖水をおでこにふりかけられます。そして「洗礼名」が与えられます。家族はこれを見守り、祝福します。日本の「お食い初め」に近い儀式ですね。洗礼式が終わると、お祝いのパーティをしますが、このときに親族から「スプーン」を贈る習慣になっています。上流階級では「純銀製のスプーン」が贈られるのが通例でした。つまり「銀のスプーン」とは、「生まれた時から上流階級にいる人」ということになります。「苦労知らず」などと揶揄するときにも使われます。もとはイタリアのメディチ家など裕福なカトリック教徒の間で始まった風習と言われています。カトリックでは洗礼を受けるときに「守護聖人」を決めますが、この「守護聖人」の姿をスプーンの柄に彫って贈ったそうです。

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