贈り物を選ぶ前に最低限押さえておきたいお祝いのタブー

贈り物を選ぶ前に最低限押さえておきたいお祝いのタブーについてまとめました。贈り物に頭を悩ませている人はとても多いはず。なにを贈ったらいいかわからない!そんな人へタブーをご紹介します。 2017年09月12日作成

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結婚披露宴におけるメインイベントと言えば、はじめての共同作業「ケーキ入刀」ですね。この「ケーキ入刀」、よく考えるとなんだか不思議な表現じゃないでしょうか。この状況以外に「入刀」なんて言葉はまず聞きません。どうしてこんなことが起こるか。それは、結婚式において「切る」という言葉は「縁を切る」などを連想させ、縁起が悪いからです。それを避けるため無理やり生み出されたのが「ケーキ入刀」というわけです。このように、祝い事にはタブーというものが存在します。特に贈り物をする時にはおさえておきたいタブーについて、シチュエーション別にご紹介しましょう。

1.結婚祝いは「別れ」を連想させてはいけません

「結婚」というシチュエーションにおいて「別れ」を連想させるようなものは忌避される傾向にあります。「切る」「割る」などにつながるものはタブー視されます。例えば包丁などの刃物は「切る」ものですし、ガラスや陶磁器、鏡などは「割れ」もの、という具合ですね。ただ一方で、割れものの多い食器などは新婚夫婦に贈りやすいものでもありますし、そもそも貰う側がそれをタブーと認識していなければ問題ないのも事実です。結局は相手の性格や相手との関係性から判断するのが最善かと思われます。

2.お見舞いと快気祝い

お見舞いの定番と言えば花ですが、これにもタブーがあります。まず鉢植えは「根付く(寝付く)」ことから不吉とされています。また、お葬式に飾る菊の花、「死」「苦」を連想させるシクラメンも縁起が悪いので避けましょう。また、散りやすい花も同じく不吉です。このあたりのことは、お花屋さんにお任せれば大抵は避けられるかと思います。また、退院した後にお見舞いのお返しとして贈る快気祝い(快気内祝いとも)の場合、タブーとされるのは「残るもの」です。病気や怪我が後に残ることを連想させるのですね。というわけで、快気祝いには使い切れるものを選びましょう。例えば洗剤などもいいですし、商品券なども好みがわかれないので無難です。

3.新築祝いのタブーは「火」

結婚なら「切る」「割れる」、入院なら「根付く」「残る」など、シチュエーションによって敬遠される言葉があることがわかったわけですが、では、新築祝いの場合はどうでしょうか。今までのパターンからすると、せっかく建てた家がどうなってしまったら一番嫌かを考えればたどりつきそうです。そう考えると、やはり新築の家が一番嫌うのは「燃える」ことではないでしょうか。というわけで、新築祝いにおけるタブーは「火」に関係するもの。今までのパターンと少し違うのは、これに関しては単なる縁起担ぎとも言い切れないということです。キャンドルやストーブ、ライターなど、火に関係するものは、実際に新築の家を燃やすことができてしまいます(もちろんそんなことはそうそう起こりませんが)。また、実際に家を燃やす能力がない、単に「火」を連想させるものも、やはり縁起が悪いのでNGです。灰皿などがそれに当たります。花も赤い色は避けたほうがいいでしょう。家は一生ものの買い物である場合が多いので、贈られる側もナーバスになっている可能性があります。

4.贈り物全般に共通するタブーとは

結婚、入院、新築と、シチュエーション別に贈り物のタブーを見てきましたが、シチュエーションに関係のない、お祝い全般に共通するタブーというものもあります。例えば「死」「苦」を連想させるものは、お見舞いなどに限らず避けたほうがいいものです。代表的なのが数字。「4」「9」、また「13」は欧米を中心に世界的にも不吉とされる数字ですね。ご祝儀などの額や花の本数など、数字に関してはこのあたりを避けたほうがいいでしょう。

いかがでしたでしょうか?タブーとはシチュエーションに関わらず贈り物をするときに考えるものですが、やはり一番大事なのは相手に喜んでもらうことです。世間的に不吉とされているから、相手が一番好きな花だけどやめておこう、というのは本末転倒です。ある程度のタブーを踏まえた上で、最終的には相手のことを第一に考えて選ぶのが、贈り物全般のコツとも言えるでしょう。

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