中国のネット通販事情
現在中国ではスマートフォンの普及率が高くなり、PCやスマートフォンを使ってネットで購入するユーザーが増えています。中国では2社の通販サイトが市場のほとんどを占めていて、どちらかのサイトで購入する人が多いのが現状です。
中国の人口は圧倒的に日本よりも多いため、大きな市場となりえるのですが簡単には中国の方に購入してもらうことはできないのです。
2017年になり、越境ECの市場は一気に広がってまいりました。これは中国を筆頭にスマートフォンの普及が一気に広まったからです。2016年に越境ECの規模は世界で約44兆円となったのですが、2017年にはさらに拡大をしています。2020年には100兆円を超えるのではないかと言われています。
また、これまで中国から日本への観光客が増えていたのですが、2014年あたりから急激に増加が始まっているのです。これは中国人の日本製の商品に対する信頼、価格の安さ、好きなブランドがある、選択肢が多いなどの理由で買い物を目的に来日することが多いのです。
中国人の日本製品に対する見方が変わっていく中で、スマートフォンが普及しはじめ、ネットショッピングをする人が増えています。中国はあれだけの大きな国ですから、評判が広まるのは早いため、この流れは当分続く予想されています。
中国人が越境ECを使う理由
中国人が日本の商品を好む理由は中国人が越境ECを使う理由にも現れています。アメリカ人が越境ECを使う理由と比較するとわかりやすいのですが、いずれも低価格という理由は共通しているのですが、中国人が求めているのが低価格以上に商品の品質なのです。
それだけ中国は偽物が出回ることが多いので、ユーザーは商品の品質の保証を求めているのです。
日本企業の越境EC
この状況であれば、日本の企業が越境ECにかかわるチャンスではあるのですが、決して簡単ではないのです。中国人のユーザーは、日本人のように検索エンジンで商品をさがすのではなく、天猫と京東というショッピングモールでしか検索をしないので、いくら日本の企業がECサイトを作っても、なかなか購入をしてくれることがありません。
日本の企業はこれまではインバウンドである、中国からの観光客目当てに、中国語の案内、説明書を作るなど集客に力を入れてきたのです。つまり日本の企業が、越境ECの成功を実現させるためには、ブランド力やマーケティング戦略に長けていないと、なかなか成功できないのが現状です。
日本からの越境ECは難しい?
それでは日本からの越境ECは難しいのでしょうか。実は簡単にできる方法があるのです。KDDIグループであるWowma!は、大きな市場である中国市場へ販売の機会を作るために、越境プランの提供を始めました。このWowma!を利用することにより、中国でも販売をすることができるようになりました。
KDDIが運営するWowma!とは
Wowma!とは
KDDIが運営しているショッピングモールです。KDDIが運営しているということで、auのユーザーと筆頭に圧倒的な集客力を誇っています。auユーザーへの特典が多いことでも有名です。
2,000万品以上の品数をそろえ、送料無料やセールなどのキャンペーンもよく行っています。
auの携帯電話を利用している場合、毎月貯まるポイントをWowma!でも利用することができます。
auユーザーが多いことから、スマートフォンでのユーザーが増えているショッピングモールです。
Wowma!の中国進出
Wowma!は2017年11月に、越境ECプラットフォームである、インアゴーラと業務提携をしたと発表しました。もともとインアゴーラは日本製品を中国のユーザーに販売しており、中国市場に関してはすでに実績があります。
インアゴーラはWowma!で商品を販売しようとする人に、商品に関する内容を翻訳したり、顧客対応、マーケティング、ユーザーへの配送などを手掛けることになります。Wowma!に出店をしている人は、インアゴーラがもつ日本国内にある倉庫に商品を配送するだけでよいのです。
インアゴーラが運営しているECプラットフォームのワンドウから出店をしている人は、Wowma!内にあるWONDERFULLストアを利用して、国内ECをすることができるようになります。
越境プラン
Wowma!で越境プランを利用する場合、初期設定費用や固定費はそれぞれ無料から用意されています。また有料にはなりますが、中国のユーザー向けにプロポーションサイトを利用できるなど、中国での販売に力を入れています。
まだ2018年2月にはじまったばかりの動きであり、これからさらに活性化していくでしょう。
越境ECと国内ECの両方が利用できます
ネットショッピングに国境はないと、始まったサービスがワンドウプラットフォームです。2014年にはじまったのですが、それ以降中国人ユーザーに日本製の商品を紹介し続けています。
中国人のユーザーは、偽物商品が多い中国において、商品の質に対して神経質になっており、日本の商品に興味を示すようになりました。そしてこのたびインアゴーラはKDDIと業務提携することにより、越境ECと国内ECの両方を利用することができます。
日本のユーザーにも、中国のユーザーにもあなたが販売する商品を買ってもらうことができる機会があるのです。ネットショッピングの最も良いところは、場所を選ばすというところです。それがたとえ国境を越えたとしても、ネットショッピングができるようになりました。
日本商品特化アプリ
中国人ユーザー向けに、日本商品特化型のアプリを提供しています。リリースしたのが2015年8月ですが、ユーザーは急速に増えています。スマートフォンの普及もあり、今後も急速に伸びるでしょう。
主なユーザーは20代、30代の女性となっており、40,000種類の商品が出店されています。中国人ユーザーに対しての日本の商品紹介に関して特化しており、そのマーケットにWowma!から出店するユーザーは参加することができるのです。
中国は人口が圧倒的に多く、これまでの大きな市場とされていました。しかしスマートフォンなどを使ってのネットショッピングは日本に比べても遅く、また中国人は決まった中国のショッピングモールしか使わないため、なかなか日本からの出店はできませんでした。
しかし中国人向けの日本商品紹介のアプリなどを持つ、ワンドウを経営するインアゴーラと、Wowma!を経営するKDDIが業務資本提携したことにより、日本から中国への出店が簡単にできるようになりました。
中国には偽物商品が多く、中国のユーザーは日本の商品の保証された品質に関心を持ち始めています。実際に日本の商品を求め多くの中国人観光客を日本のショッピングセンターなどでよくみます。
中国の市場はとても大きく、またスマートフォンなどがさらに普及することが見込まれることもあり、これからも大きな市場になることは間違いありません。
中国のユーザーへのプロモーションや、お客様対応、商品紹介の翻訳などをしてくれるので、安心して出店することができるのです。
特にauユーザーには魅力の多いWowma!の魅力がさらに増えたといえます。またWowma!のサービスははじまったばかりです、今後も新しいサービスを提供するであろう成長を続けるWowma!に注目です。