長崎県にあるカステラの老舗「松翁軒(しょうおうけん)」。松翁軒の歴史は即ち長崎カステラの歴史であると言われるほど長い歴史を誇る名店です。その松翁軒がつくる「桃カステラ」をご存知ですか?今回は松翁軒の桃カステラの美味しさと入手方法、更に商品にまつわる豆知識をご紹介します。
桃カステラ、その美味しさの秘密
実に300年以上の長い時を受け継がれ、今なお職人の手によって一つ一つ丁寧に焼き上げられる松翁軒のカステラ。まるで絹のようにしっとりと柔らかな口当たりの中に、ザラメの食感が上品な彩を添えています。この「松翁軒カステラ」に桃を象った砂糖細工を組み合わせ、桃の節句に合わせた1月下旬から3月末の期間限定で販売されているのが「桃カステラ」。見た目の愛らしさもさることながら、伝統に裏打ちされた確かな美味しさを誇っています。
食べてみたい・・・桃カステラの入手方法
松翁軒の店舗は長崎県または福岡県にしかありませんが、商品はゆうパックにて全国に配送してもらうことができます。また複数ある期間限定商品の中で、桃カステラのみ販売期間以外の予約が可能です。なお4月から10月にかけての夏季はクール便での発送となるため、追加料金がかかる点に注意してください。
桃の形をしているのはなぜ?
中国では昔、3月に心身の穢れを祓い清める禊(みそぎ)を行う風習がありました。日本へと伝わったこの風習は、やがて雛人形を飾り女の子の健やかな成長を願う「雛祭り」へと形を変えます。また中国では長寿や災難除けを表す縁起物とされている「桃」に因み、桃の節句とも呼ばれるようになりました。中国とも縁のある長崎では、縁起の良い桃を象った「桃菓子」を初節句の内祝いとする風習が残っています。このため桃の節句には、桃カステラを筆頭に桃の形をしたお菓子が作られているのです。
松翁軒の桃カステラについての詳細と、長崎県で桃カステラが作られている理由についてご紹介しました。見た目も可愛らしく縁起の良い桃カステラは、長崎県民以外にとってもギフトにぴったりです。桃の節句のお祝い、または初節句の内祝いとして選んでみてはいかがでしょうか?