空也＆とらや！最中の二大ブランドの人気の秘密とは？

お世話になった方へのお礼、内祝い、または東京のお土産に最中はいかがでしょうか？おいしいお茶に、パリッとした最中の皮の食感と程よい餡の甘みの最中をいただくとほっと一息つけますね。贈り物にも最適な最中ですが、どこの最中を選べばよいのか分からない方も少なくないでしょう。今回は最中の二大ブランドをご紹介します。

銀座の並木通りにある「空也」の「空也もなか」はネット販売も配送も行っていないお店です。予約をしなければ手に入らないと言われている伝説の最中。お店に当日訪れて、たまたま予約のキャンセルが入ったときは購入できる場合もあるとか・・・。まずは、予約が確実です。予約の電話をしても、その週はいっぱいで次の週になることも多いようです。お店の方針は、お店に来られたお客さんに品物を受け渡すこと。人手がないので配達は行わず、最中が壊れるので配送は行わないそうです。そして、基本的に最中一筋、小豆のつぶし餡の最中が一種類です。機械に頼らず、人の手で作るからこそ生まれる小豆の旨味と食感が絶妙です。

「とらや」は500年続く老舗中の老舗の和菓子店です。皇室御用達の名店としても知られていますね。特に、定番の羊羹で知られていますが、「とらや」の最中はご存知でしょうか。おすすめは、「御代の春　紅」と「御代の春　白」。日本らしい、桜と梅をかたどった上品な最中です。「御代の春　紅」は白餡入り、「御代の春　白」はこし餡入。紅白最中の詰め合わせは、お祝いにぴったりの品です。「御代の春」という菓銘は、天皇の時代が栄え、平和が続くことを願ってつけられました。さすがに、皇室御用達の名店ならではの菓銘の最中ですね。人気の秘密は、やはり皇室御用達の銘菓であるところが大きいでしょう。

老舗の和菓子屋さんで、こんなモダンな最中があるのです。この最中の誕生の背景には、大正のころの三菱財閥主催のパ－ティ－が関係しています。パ－ティ－に出すお菓子として、当時最先端のスポーツとして親しまれていたゴルフのボールを模したお菓子を注文したそうです。斬新で楽しい形の最中は、今もたくさんの人に親しまれています。取扱店舗は、TORAYA TOKYOをはじめ、銀座店、東京ミッドタウン店、日本橋三越など8店舗です。

最中一筋の「空也」と和菓子の歴史は「とらや」からと言われるほどの名店「とらや」の二大ブランドをご紹介しました。さすが名店と言われているだけあり、手に入れるのが大変な最中や風格と歴史を感じさせる皇室御用達の最中など、一度味わってみたい最中ばかりです。贈り物で差し上げれば、喜ばれるはずです。