おせち料理の意味とは?意外と知らない栗きんとんの歴史

お正月のお節料理に欠かせない栗きんとんについて紹介します。食材の持つ意味を知って、楽しい食事を取り入れてください。 2017年09月16日作成

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皆さんは、正月に食べるおせち料理の意味をご存知ですか?実は、一つひとつの食材に意味があるのです。ここでは、おせち料理の中でも人気の高い、栗きんとんの意味や歴史について、また、おせち料理の食材の意味について紹介いたします。意味を知ることで、おせち料理の見方も変わりますし、味わい方も変わってきます。ぜひ、ご覧になってください!

栗きんとんの歴史

栗きんとんは漢字にすると「栗金団」と書きます。栗金団の文字自体は室町時代の文献にも見られますが、今日の栗金団とは姿が違い和菓子のようなものでした。おせちで見るような栗金団が姿を見せるようになったのは、明治時代ごろからと言われています。元々、「勝ち栗」として、縁起の良い食べ物のひとつだった栗は、見た目の美しさから金運を呼ぶものとして、お正月などのめでたい席に登場するようになりました。

おせちにおける栗きんとんの意味

昆布巻きや伊達巻と同じく、栗きんとんはおせち料理の口取りのひとつです。三段の重箱の際は壱の重に、四段や五段の重箱の際は、弐の重に詰められていることが多いです。漢字で書いた栗金団の「金団」は、「金の団子」もしくは「金の布団」という意味で、栗の金色のように見える色合いから、黄金に見立てられ、財産や富を得る縁起物とされています。金塊や金の小判などにも例えられ、商売繁盛や金運、財運をもたらすものとされています。今年も一年豊かでありますように、という願いが込められています。

祝い肴三種の意味

祝い肴三種の「黒豆」「数の子」「田作り」にもそれぞれ意味があります。「黒豆」は、「まめに働く」という語呂からも「元気に働けますように」という意味を持ち、「数の子」は、ニシンの卵でもあることから、二親から多くの子がでるということで「子宝と子孫繁栄を祈る」という意味を持っています。「田作り」は、五穀豊穣を願い「小さくても尾頭付き」という意味があります。

口取りの意味

口取りの「紅白かまぼこ」は、かまぼこは「日の出」を象徴するものとされているため、元旦にはなくてはならない食材です。「紅白は祝いの色」という意味があります。紅はめでたさ、白は神聖を表します。「伊達巻」は、昔の語呂からシャレているという意味を持っています。「栗きんとん」は「豊かさと勝負運」、「昆布巻」は、「健康長寿」の意味合いを持ちます。

酢の物、焼き物、煮物の意味

酢の物の「紅白なます」は、お祝いの水引をかたどったもので、「おめでたい」という意味を持ちます。焼き物の「海老」は、長いひげをはやしていて、腰が曲がるまで長生きすることを願って「長生きの象徴」とされています。煮物の「煮しめ」は、子宝を願う里芋や、穴があり先を見通せるレンコン、大きな芽を出し出世を願ったくわいが入っています。「ごぼう」は、「細く長く幸せに」という意味を持ちます。

その他のおせち料理の意味

その他にも、「菊花かぶ」は、紅白に染めて「おめでたい」ものとされていますし、「錦玉子」は、黄身と白身が「金」「銀」に例えられ、正月らしいめでたさを表します。「小肌栗漬」は、出世魚なので「将来の出世を願った」意味合いで供され、「お多福豆」は、「福を招く食べ物」とされています。「するめ」も「祝い事を表す縁起物」とされており、おせち料理には欠かせません。おせち料理を入れるお重箱にも「めでたいことを重ねる」という意味があります。

いかがでしたでしょうか?栗きんとんに限らず、おせち料理の食材には一つひとつに意味があり選ばれています。意味まで把握することで、今まで以上におせち料理の見方が変わり楽しくなってきますので、ぜひ、機会があれば覚えてみてください!

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