【牽引性脱毛症】治りづらい時の対処法とは?

脱毛には「牽引性脱毛症」という種類があります。これは女性に多い症状です。今回は、この治りづらい「牽引性脱毛症」の原因や対策法についてご説明します。 2017年09月24日作成

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髪の毛は、成長期、後退期、休止期のサイクルを繰り返しています。何らかの原因でこのサイクルが乱れると、抜け毛が増え、新しい髪の毛が生えてこなくなります。これを「脱毛症」といいますが、なかには女性特有のものがあります。ここでは、女性に多い「牽引性脱毛症」についてご説明します。

1. 牽引性脱毛症とは

牽引性脱毛症は、アップスタイルなどで髪を引っ張っている状態が長く続くことで起こります。ヘアスタイルが原因で起こる脱毛症といえるでしょう。髪の毛を引っ張っている状態が続くと、髪や生え際に負担がかかり、毛根にダメージを与えてしまいます。その結果、分け目や生え際が薄くなってしまいます。牽引性脱毛症はホルモンバランスが影響しているわけではなく、また遺伝性の脱毛症でもないので、きちんと対策をすれば薄毛を防ぐことができます。

2. 牽引性脱毛症の原因

牽引性脱毛症の大きな原因は、継続的に髪の毛を引っ張る状態が続くことにあります。毎日同じ髪型をしていたり、ポニーテール、三つ編み、アップスタイル、シニョンスタイルなど、ゴムで髪の毛を束ねたりしている人は要注意です。他にも、ヘアエクステンションをつけている方や、カチューシャなどのヘアアクセサリーをいつも使っている方も気をつけてください。ヘアエクステンションの量によってはかなり重みがあるので、想像以上のダメージを髪や頭皮に与えています。ナオミ・キャンベルやブリトニー・スピアーズが、ヘアエクステンションが原因で牽引性脱毛症になったのは有名ですよね。

3. 牽引性脱毛症の対策

牽引性脱毛症は、ホルモンバランスの崩れや遺伝が原因で起こるものではありません。適切な処置をすれば、生え際の薄毛を防ぐことができます。いつも同じ方向で髪の毛を分けているのであれば、分け目を変えてみてください。これだけのことと思うかもしれませんが、引っ張られ続けている髪や頭皮にとっては負担軽減になります。ゴムの代わりにシュシュを使ってゆるめに束ねるのも効果的です。ヘアエクステンションも長い期間つけ続けず、頭皮を休ませてあげることが大切です。ヘアアイロンも髪の毛を引っ張るので、頭皮に負担をかけています。使用頻度を減らすよう心がけましょう。牽引性脱毛症は継続的に髪の毛が引っ張られることによって起こる症状なので、時々ヘアスタイルを変えるだけで、ずいぶん負担を減らすことができます。思い切って髪を切ってみるのも、牽引性脱毛症予防には効果的ですよ。

4. なかなか症状が治らない時には?

分け目やヘアスタイルを変えても牽引性脱毛症が治らない場合は、ヘアサイクルの乱れや毛根へのダメージが考えられます。ストレス、睡眠不足、食事の偏り、過度のダイエットによる栄養不足などが影響し、ヘアサイクルが乱れているのかもしれません。毛母細胞へしっかり栄養を届けるためにも、栄養バランスの整った食事を1日3回きちんと摂りましょう。また、早めに就寝する習慣を身に付け、乱れたヘアサイクルを整えることも大切です。さらに、ポニーテールやシニョンなどの髪を引っ張るスタイルをした後には、育毛剤を使って頭皮をやさしくマッサージすることを心がけてください。髪に必要な栄養分は血液が運んでいるので、マッサージで血行を促進して、毛母細胞にしっかりと栄養を届けてあげることが牽引性脱毛症の予防につながります。

ポニーテール、アップスタイル、シニョンスタイルはどれも女性に人気の髪型ですが、それが原因で薄毛になるというのはつらいですよね。いつも同じ方向に髪の毛を分けることも、薄毛を引き起こす原因になります。定期的に分け目を変えたり、時には思い切って違う髪型にしたりして、オシャレを楽しみながら牽引性脱毛症を予防できるといいですね。男性でも、いつも髪を束ねている方は注意が必要かもしれませんね。

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