【大きさ別】円形脱毛症の対処法解説

痛みもなく、ある日突然毛が抜けてしまう「円形脱毛症」。精神的なストレスが原因と思われがちですが、あくまで数ある要因のひとつです。睡眠不足や偏った食生活のほか、自己免疫異常など、様々なものが複合的に関係しているといわれています。症状は、豆粒状のものから500円玉ぐらいの大きさのもの、あちこちに多発したり帯状に発症したりするものなど多様です。ここでは、そんな円形脱毛症の大きさ別対処法についてご紹介します。

円形脱毛症になると、「毛が抜けている部分がある」ことが気になり、ストレスになります。「もう毛が生えてこないのでは」、「もっと抜けてしまうのでは」と心配になることも。そのようなストレスによって、さらに症状が悪化することもあるので、注意が必要です。また、頭部は人目につきやすい部分ですので、症状の程度によっては人が見てすぐわかる場合もあります。帽子などで隠すという手もありますが、中には外出が嫌になり、家に引きこもってしまう人も。普段仕事をしている人や男性の場合、小道具などで簡単に隠すことができないため、ストレスや不安を増長させてしまいます。

目立つ大きさの円形脱毛症になった場合、まずは病院を受診しましょう。しかし、日常生活の中でもできることがあります。それは、食事に気をつけることです。食事はバランスの良いものを摂るように心がけましょう。また、規則正しい生活も効果的だといわれています。早寝早起きをしたり、就寝前の飲食を控えたりして、健康的な生活を送りましょう。また、シャンプーする時は、「髪に触るとまた抜けてしまうのでは」と心配になりますが、正しく洗えば症状が悪化することも少ないといわれています。500円玉大ぐらいのシャンプーを手にとって、十分に泡立て、泡で髪を包み込むようなイメージで洗いましょう。くれぐれも爪をたててゴシゴシしたり、頭皮を必要以上にこすったりしないように。髪を拭く時も、優しく拭くようにしましょう。症状が重い方の場合、外に出るのも億劫に感じてしまうこともあるでしょう。そんな時は、ウィッグの利用をおすすめします。ポイントだけ隠せるものから頭部全体を隠せるものまであり、髪色や質感も幅広く選ぶことができるようになっています。治療には半年から1年かかることもありますので、自分にあったウィッグを購入するのも、精神的な負担を減らす手段としておすすめです。

小さい円形脱毛症の場合は、自然に髪が生えてくるのを待つことが多いです。だからといってすぐに生えてくるわけではないので、不安に思うこともあると思います。髪が長い場合は、周りの髪で隠したり、ヘアアレンジで目立たなくしたりすることも可能です。女性ならエクステをつけてボリュームをつける方法もありますね。男性の場合は、帽子をかぶると簡単に隠すことができます。特定の場所だけ髪が生えたように見せられるスタンプ式の商品も販売されているので、それを利用するのも良いですね。範囲が大きい場合と同様、規則正しい生活とバランスのとれた食生活を心掛けましょう。

円形脱毛症は、完全に髪の毛が生えてくるまで時間がかかりますし、再発する可能性もあるので、長く付き合いうことになります。ただでさえ「髪が抜ける」というショッキングな状態と向き合わなければならないストレスがあるので、日常生活はできるだけ快適に過ごせるようにしたいものですね。ひと昔と比べると、ウィッグも随分低コストで良い物が手に入るようになりました。自分に合った対策法を実践して、気長に円形脱毛症と付き合っていきましょう。