女性男性型脱毛症(FAGA)って何?治療法は?

女性男性型脱毛症(FAGA)に悩まされている方は少なくありません。今回は身近な対処法も含めて、どのように改善していけば良いのかご説明していきます。 2017年09月24日作成

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AGAは男性型脱毛症のことを指します。この症状が女性に表れることを「女性男性型脱毛症(FAGA)」と言います。この原因は女性ホルモンの乱れと言われていますが、ホルモンバランスを乱す要因は、加齢、ストレス、栄養の偏り、睡眠不足など様々です。しかし、FAGAの研究は進み、最近では女性専門の薄毛外来も増え、FAGAに悩む女性に明るい光が見え始めました。ここでは、日常生活での対処法と医療機関での対処法をご紹介します。

FAGA対策1. 生活習慣改善

強いストレスは、ホルモンや自律神経のバランスを乱れさせ、頭皮の血行不良を引き起こしてしまいます。また、体内に活性酸素を発生させ、ヘアサイクルに悪影響を与えます。また、強いストレスで睡眠不足が続いたり、夜更かしをしたりしていると、成長ホルモンの分泌を妨げてしまうことも。成長ホルモンは、夜10時~深夜2時に活発に働き、髪の育成を促したりダメージを修復したりする物質のこと。そのため、この時間に質の良い睡眠をとるよう心がけることが大切です。カラオケに行ったり、飲みに行ったりしてストレスを解消するのは良いのですが、夜遅くまで飲んだり騒いだりしていると、成長ホルモンの分泌に影響が出ることもあります。ほどほどのところでバランスをとりましょう。

FAGA対策2. 食事改善

栄養の偏りはヘアサイクルの乱れにもつながります。特に脂質、糖質が多い食べ物を過剰に摂りすぎると、血流が悪くなったり皮脂の分泌量を増やしたりしてしまうので、控えましょう。また、暴飲暴食で胃や肝臓に負担をかけすぎると、髪に必要な栄養分が行き届かなくなります。髪をつくるのに必要な栄養分を生成するためには、良質のたんぱく質や亜鉛の含まれた食品をしっかり摂りながら、ビタミンEやミネラルを積極的に補給することが大切です。気をつけたいのは、動物性たんぱく質の摂りすぎ。動物性脂肪酸が多く含まれるため、血中のコレステロールが増え、血管が詰まることもあるので、摂りすぎには注意しましょう。

FAGA対策3. 外用薬

薄毛が気になる部分に塗って使います。女性用の外用薬ではパントスチンが代表的です。男性ホルモンが原因で起こる薄毛は男性ばかりでなく、女性ホルモン分泌量が減少した女性でも発症することがあります。パントスチンの有効成分は、男性のAGA治療薬プロペシアの有効成分であるフィナステリドと同様の働きをします。薄毛の原因となる男性ホルモンがつくられるのを防いでくれるのです。パントスチンは女性ホルモンを主成分とした外用薬なので、女性でも安心して使用できます。

FAGA対策4. 内服薬

これまで薄毛治療内服薬といえば、男性のAGA治療に使用されるプロペシアくらいしかありませんでした。しかし、ついに女性に多く見られる、全体的に毛髪の量が減る「びまん性脱毛症」による薄毛に有効な内服薬が登場しました。パントガールには、健康な毛に欠かせないたんぱく質、髪や皮膚組織を正常に保つためのパントテン酸カルシウム、髪の主成分のアミノ酸のシスチン、健康的な髪を保つためのビタミンB群が含まれています。女性でも安心して使える薄毛治療薬ですが、専門家の指導のもと正しく服用することが大切です。

FAGA対策5. ハーグ療法

ハーグ療法とは、Hair Re-generative Therapy(毛髪再生療法)の略です。ヒトの幹細胞から抽出された発毛に有効な成分を、ダイレクトに頭皮に注入し、効率的に発毛を促す方法です。ヘアサイクルの休止期が長くなると髪の本数が少なくなり、薄毛の症状が表れますが、ハーグ療法では休止期の部分に成長因子を注入し、毛母細胞を刺激します。刺激により細胞分裂を活性化させることで、ヘアサイクルを正常に戻していくというわけです。ハーグ療法は、プロペシアやミノキシジルのように副作用がないので、女性でも安心して治療を受けられます。ただし、再生医療を応用した最先端の毛髪再生治療なので、認定を受けた医療機関でしか受けられない治療法です。

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