【解説】円形脱毛症の治療方法・薬・病院の選び方

円形脱毛症について、なかなか聞けない原因、薬、治療方法、病院の選び方などを解説していきます。一人で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。 2017年09月24日作成

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ある日気が付いたらできていることも多い円形脱毛症。いわゆる「10円はげ」と呼ばれるものですが、性別や年齢に関係なく発症します。すぐに治るものではありませんし、髪の長い女性などがブラシで髪をといている時にごそっと抜けることもあり、精神的にもショックを受けやすい病気です。

しかし、専門家に相談して適切な処置やアドバイスを受けることで、早く治ることもあります。ここでは、円形脱毛症の治療法や使われる薬、さらに病院の選び方についてご紹介します。

円形脱毛症の原因

脱毛する部分の大きさは、豆粒ぐらいの大きさから500円玉ぐらいの大きさまでと、人によって異なります。また、脱毛する場所が1か所だけの場合もあれば、複数だったり広範囲にわたったりすることもあります。

円形脱毛症は極度のストレスによって引き起こされると思われがちですが、それは、小さな要因のひとつにすぎません。諸説ありますが、原因は主に自己免疫異常だといわれています。自己免疫異常で体が毛根周辺の細胞を異物と捉えてしまうことでそれを破壊し、支えきれなくなって毛が抜ける、というメカニズムです。

そのほかに、生活習慣も関係しているといわれているため、偏った食生活や睡眠不足、ストレス、喫煙などには気をつけたいところです。特に、首や肩のこりがあると頭皮の血流が悪くなってしまい、脱毛しやすくなってしまいます。

円形脱毛症になったら

円形脱毛症になったらどうすればいいのか、その対処法を見ていきましょう。「単発」で起こる脱毛であれば、数か月様子を見ていれば自然と生えてくるケースもあります。しかし、あちこちに脱毛の症状が現れたり、脱毛が広範囲だったりする場合は、専門医のいる病院を受診するようにしましょう。

特に、男性の場合は若年性脱毛症などとの区別がつかないこともあります。それぞれで対処方法が異なるので早めの判断が大切です。また、病院を受診する際は皮膚科を選ぶようにしましょう。ホームページなどで円形脱毛症について詳しく紹介していたり、受診内容に円形脱毛症を挙げていたりする場合、円形脱毛症に詳しい医師がいる可能性が高いといえます。

円形脱毛症の治療方法

円形脱毛症の治療方法は、症状によって異なります。脱毛範囲が25%未満の場合は、軽症とみなされます。脱毛している範囲が小さい場合は経過観察をして、自然に毛が生えてくるのを待つことが多いです。場合によっては、免疫細胞の働きを抑制するステロイド剤を注射したり、抗アレルギー剤を内服したりして、症状が悪化しないように対処することもあります。

脱毛範囲が25%以上の場合は、進行具合に応じて投薬を行います。重症の場合は入院して数日間ステロイドを大量に点滴をすることもあります。また、患部に紫外線を当てて自己免疫反応を抑えたり、薬で頭皮を刺激して人工的にかぶれを起こしたりして免疫のバランスを整える方法もあります。

これらの治療法は、特に大きな副作用はないと報告されていますが、医師と相談しながら進めていくことをおすすめします。

治療をすることになったとしても、約半年から1年は経過観察が必要です。まずは、毎日の生活の中でできる、規則正しい生活とバランスのとれた食生活を意識しましょう。また、ご自分に合ったストレスの解消方法を知っておくことも大切です。脱毛によるショックで、さらにストレスを感じて症状が悪化することもありますので、1日1回はリラックスできる時間を持ちましょう。気になる場合や範囲が大きい場合などは、早めに専門医を受診しましょう。

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