はげ・薄毛は季節と関係する?季節毎の対策ポイント

春夏秋冬と季節毎にそれぞれ異なる抜け毛のリスクがあることはご存知ですか? ここでは季節ごとにできる、薄毛対策の詳しい方法をご紹介します。 2017年09月24日作成

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一般的に秋は抜け毛の多い季節といわれていますが、抜け毛のリスクは秋だけなのでしょうか?秋以外の春夏冬の髪の毛の状態はどうなっているのでしょう。ここでは、それぞれの季節と髪の関係と薄毛ケアのポイントを紹介します。

春の薄毛対策

気候が良くなり体温が上がりだすと、新陳代謝が促され髪が生えやすいコンディションになります。髪はずっと生えているわけではなく、成長期(2~6年)、退行期(2週間~1か月)、休止期(3~5か月)のサイクルで生えたり抜けたりしています。一般的に秋になると抜け毛が増えますが、3~5か月の休止期を終え、春にまた新しい髪が生えてきます。春は髪の毛が成長しやすい季節ですが、進学や就職、転勤などで生活環境が変わる時期でもあるため、ストレスがたまりやすく自律神経のバランスを乱しがちです。自律神経のバランスが崩れ、体を活発にさせる交感神経が優位になり続けると、筋肉が硬くなり、血管が収縮して血流が悪くなります。髪の成長に必要な栄養や酸素は血液によって届けられますが、血行不良では十分に毛母細胞まで届きません。その結果、髪はやせ細り抜けてしまいます。ストレスをためないことは他の季節でも大切ですが、環境変化によるストレスがかかりやすい春は特に気をつけましょう。

夏の薄毛対策

夏は髪の成長を妨げる要因がいっぱいです。夏の頭皮ダメージは、秋の抜け毛に拍車をかけるので体の内外からケアしておきましょう。水分を摂り過ぎて胃液が薄まり、消化機能のバランスが崩れ食欲がなくなります。夏バテですね。食欲不振では毛母細胞に必要な栄養を届けられません。ご飯に汁もの、主菜1品、副菜2品を意識して揃えるようにし、バランスのとれた食事をしっかりとりましょう!夏の強烈な紫外線はキューティクルを傷めるだけでなく、頭皮を硬くし血行不良を招いてしまいます。血行不良は薄毛につながるので、外出時には帽子をかぶるようにしましょう。ただ、頭皮が蒸れると雑菌が繁殖し皮膚が炎症を起こしやすいので、帽子は通気性の良いものを選び、汗をかいたらこまめに拭くことを心がけましょう!夏は寝苦しい日が続き、質の良い睡眠を妨げられることが多いですが、毛母細胞を活性化させる成長ホルモンは、寝ている間に分泌されます。特に夜10時~深夜2時に最もたくさん分泌されます。この時間に深く質の良い睡眠をとると、髪の状態が改善されるといわれています。そのためには、規則正しい生活と適度な運動、そして夜は湯船につかるのが秘訣です。シャワーだけで済ませがちですが、筋肉をゆるめて体を休ませるためにも湯船につかるようにしましょう。夏は湿気が多く、たくさん汗をかくので、1日に何回もシャワーを浴びることがあると思います。シャワーの度にシャンプーしていると、頭皮を保護している皮脂まで洗い流してしまいます。皮脂を洗いすぎると、頭皮の乾燥を防ぐためにこれまで以上に皮脂が分泌され、過剰な皮脂が毛穴に詰まって髪の成長を妨げてしまいかねません。汗はタオルで拭く、またはお湯で流す程度で抑えるようにしましょう。

秋の薄毛対策

秋の抜け毛には、夏のダメージが大きく影響しています。特に紫外線によるダメージは大!紫外線は目に見えませんが頭皮の奥にまで入り込み、髪のタンパク質を構成しているシスティンという成分にダメージを与え、髪の強度を低下させます。毛根を包む毛包にある色素幹細胞のDNAもダメージを受けやすく、白髪が増える原因とされています。紫外線は体内の活性酸素を増加させ、細胞の働きを低下させてしまうので、注意が必要です。活性酸素が増えると毛母細胞の働きが衰え、抜け毛や薄毛が増えます。紫外線で乱れた頭皮は私たちの自然治癒力によって回復させることができますが、自然治癒力をしっかり発揮させるには、規則正しい生活、栄養バランス、適度な運動、良質の睡眠、入浴が欠かせません。特に、湯船につかることで、ヒートショックプロテインと呼ばれる傷ついた細胞を修復するタンパク質が増加し、免疫力を高め代謝を活発にしてくれます。また、体温が低くなると私たちの体は、血管を収縮して血流を減少させて体内の熱を逃がさないように作用します。血管の収縮は頭皮にとってマイナスです。体温が下がり始める秋は、お風呂につかって体温を上げてヒートショックプロテインの増加を促してあげましょう。

冬の薄毛対策

一般的に、冬は髪が抜けにくい季節といわれていますが、冬の乾燥は頭皮にとって大敵です!乾燥は水分と脂分のバランスを崩し、頭皮のバリア機能を低下させます。気温が下がると汗腺の機能が低下し、水を主成分とする汗の量が減ります。その代わり、頭皮の乾燥を防ぐためにこれまで以上に皮脂が分泌されます。過剰に皮脂が分泌されると、皮膚常駐菌のマラセチア菌が過剰増殖し、頭皮や毛包に炎症が起きやすくなります。炎症はフケやかゆみだけでなく抜け毛の原因にもなるので、過剰な皮脂分泌にならないようにしっかり保湿して、頭皮のバリア機能を整えることがとても重要です。気温が下がると、外気に触れている部分の血管が収縮します。首から上は冬でも外に出ているので、頭皮への血管が収縮して血行が低下し、髪の成長に必要な栄養素が運ばれづらくなります。マフラーや帽子で首から頭にかけて温めることを心がけましょう。

どの季節にも薄毛の要因が潜んでいますが、バリア機能がきちんと働いている頭皮は、ダメージを受けても早く回復できます。乱れた頭皮のバリア機能を高めるには、皮脂とうるおいのバランスを保つことが肝心。頭皮の保湿と血行促進のためにも、継続的に育毛剤で頭皮を優しくマッサージしてあげることが大切です。

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