かさぶた・フケは「はげ・薄毛の危険信号」!?

「清潔にしているのに、フケが出て悩んでいる」という方必見!今回は、はげや薄毛にもつながる可能性のある「フケ・かさぶた」について詳しくご説明します。 2017年09月24日作成

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「毎日きちんとシャンプーしているのに、フケがでる!」と悩んでいる人は少なくありません。フケは不潔な印象を与えがちですが、実は頭皮の清潔さとは関係がない場合も。ここでは、フケやかさぶたが増える原因と対処法についてご説明します。

フケやかさぶたが増える理由「間違った習慣」

健康な頭皮は新陳代謝も安定しているので、一定のサイクルで表皮細胞が入れ替わります。しかし、乾燥などによって頭皮環境が乱れると、細胞の入れ替わりがうまくいかず、表皮細胞が剥がれ落ちてしまいます。これがフケの正体です。頭皮が乾燥して起こるフケは「乾性フケ」と呼ばれ、白くてサラサラしています。頭皮が乾燥する主な原因は、シャンプーのしすぎ。頭皮は角質層と皮脂のバリアで守られていますが、何度も洗ったり念入りにシャンプーしたりすると、頭皮を守るのに必要な皮脂まで落ちてしまいます。また、皮脂を取りすぎると、乾燥を防ぐためにさらに皮脂が分泌され、過剰な皮脂が毛穴に詰まり炎症を起こしてニキビになることもあります。潰れたニキビはかさぶたになって剥がれると、フケのように見えます。シャンプーする時は、ごしごし洗ったり爪を立てたりするのもNGです。間違ったシャンプーやブラッシングのしすぎで頭皮を傷つけると、細胞が入れ替わる周期を乱し、乾性フケや薄毛につながります。

フケやかさぶたが増える理由「皮膚炎」

皮脂の取り除きすぎは乾性フケの原因になりますが、逆に皮脂が多すぎると、脂性フケの原因になります。乾性フケに比べて、塊が大きく黄色っぽいのが脂性フケの特徴です。頭皮をきちんと洗っていないと、皮脂や汚れが溜まり脂性フケになりますが、きちんとシャンプーをしていても脂性フケが出る場合は、食生活に原因があるかもしれません。スナック菓子や油っこい食事を多く摂っていると、皮脂の分泌量が増え、脂性フケが出やすくなります。過剰な皮脂は、肌に常在するマラセチア菌や雑菌のエサとなり、それらの菌を増殖させてしまいます。さらに、菌の代謝物が頭皮を刺激して、脂漏性皮膚炎を発症することもあるので要注意!頭皮の赤みやかゆみのほか、皮膚が剥がれ落ちることもあります。マラセチア菌による炎症から、頭皮や毛根が傷ついて薄毛を引き起こすこともあるので注意が必要です。

対策方法「頭皮ケア」

頭皮環境を整えるには、まずは正しいシャンプーをすることが大切です。髪を洗う前に、ブラッシングで余分なほこりや汚れを落としましょう。そして、体温より少し高めのお湯で髪と頭皮をしっかり洗い流します。髪全体を濡らすというより、頭皮全体をお湯に浸すという感じです。これで髪の汚れの半分以上が落ちると言われています。次に、泡立てたシャンプーを頭皮にのせ、指の腹でやさしくマッサージするように洗います。指の力を抜き、頭皮を圧迫するように「押しては指を離す」ことを繰り返して、頭皮全体を揉みほぐすようにしましょう。また、すすぎが不十分だと、シャンプー剤が残って毛穴を塞いでしまうかもしれません。毛穴が詰まって頭皮に炎症が起こることもあるので、すすぎにはたっぷりと時間をかけて、シャンプー剤が残らないように念入りに流してください。

対策方法「食生活・生活習慣の改善」

正しくシャンプーをしても脂性フケが続く場合は、生活習慣や食事を見直す必要があります。スナック菓子や油っこい食事を頻繁に摂っていると、皮脂の分泌量が増えます。そうすると脂性フケが出やすくなるのですが、実は、糖分の摂りすぎも皮脂の分泌を増やす原因です。糖分は体の中で分解・吸収される時に、ビタミンB群を消費します。ビタミンB2やB6は協力し合って皮脂分泌をコントロールしていますが、糖分の摂りすぎでビタミンB群が大量に消費されると、皮脂の分泌量を調整するためのビタミンB2やB6が不足し、結果的に皮脂の分泌量が増えてしまうのです。スイーツはもちろん、ジュースやスポーツドリンクにはかなりの砂糖が入っているので、脂性フケが気になる場合は控えた方が良いでしょう。

一口にフケといってもその原因は異なり、対処法も違います。フケは、放っておくと薄毛につながることもあるので要注意です。乾性フケなのか、脂性フケなのか、早めに見極めて対処していきましょう。脂漏性皮膚炎は、慢性化し繰り返し発症することが多いので、脂性フケが気になったら早めに専門家に相談することをおすすめします。

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