未成年も要注意?年代別はげ・薄毛の傾向と対策

未成年の方も油断はできません。それぞれの年代にはげ・薄毛になる可能性があります。今回は、薄毛事情の傾向とその対策について、年代別に解説します。 2017年09月24日作成

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若い時は薄毛の心配なし!というわけではありません。薄毛の原因はさまざまで、最近では薄毛やはげの若年化がどんどん進んでいます。ここでは、はげ・薄毛の傾向と対策を年代別にご紹介します。

1. 未成年の薄毛と対策

薄毛の若年化は深刻で、10代で症状を自覚するケースが増えてきています。受験勉強、クラスメートや友人との人間関係、思春期特有の問題など、10代でもいろいろなストレスを抱えています。また、アルバイトや一人暮らしを始めると、生活習慣や食生活が乱れがちです。夜遅くまで遊んだり、スマホを触っていている時間が増えたりして睡眠不足にもなります。これらの要因が積み重なると、抜け毛や薄毛を引き起こしてしまいます。未成年者は、大人のようにミノキシジルやフィナステリドが入った薄毛の治療薬を使用することができません。そのため、10代の薄毛は日常生活を見直して、乱れたヘアーサイクルを正常に戻すよう心がけることが大切です。女子の場合、ポニーテール、三つ編み、ポンパドールなど、ゴムやピンで髪の毛を束ねている人や、バレエなどの習い事で髪を後ろにピッタリまとめる機会の多い人がいると思います。ですが、継続的に髪の毛を引っ張る状態が続くと牽引性脱毛症になる場合があるので、毎日同じ分け目にしないよう気をつけたり、束ねた髪をといたあとに頭皮をマッサージしたりするなど、頭皮や生え際の負担を軽減するケアを心がけましょう。

2. 20~30代の薄毛と対策

20代や30代になると、薄毛に悩む人はより増加します。この年代は就職や一人暮らし、結婚など、生活環境の変化によってストレスをためやすく、自律神経やホルモンのバランスを乱しがちです。自律神経のバランスの乱れは、血管を収縮させ、血行不良を招きます。髪の成長に必要な栄養や酸素は、血液によって頭皮に届けられているので、血行不良では十分に毛母細胞まで栄養が届きません。その結果、髪が細くなり、薄毛につながります。また、20~30代であれば、外食やコンビニ弁当などで食事を済ませたり、ダイエットのために無理な食事制限をしたりと、栄養バランスを崩してしまいがちです。髪の育成には、良質のタンパク質、亜鉛、ミネラル、ビタミンEが欠かせません。これらを含む食品を積極的に摂るよう心がけましょう。男性の場合、思春期から増え始めた男性ホルモンの影響でAGA(男性型脱毛症)を発症する人が出てくるかもしれませんね。AGAは外用薬や内服薬で治療できるようになったので、抜け毛が増えたり、生え際が気になりだしたりしたら、早めに発毛外来を受診して対処することをおすすめします。女性の場合、妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用でホルモンの分泌バランスが崩れがちです。ホルモンバランスが乱れたままだと、髪の発達が遅れて薄毛が長引いてしまうので、ストレス解消、バランスの良い食事、質の良い睡眠、体を温めるなど、崩れたホルモンバランスの修正を心がけましょう。

3. 40~50代の薄毛と対策

男性の場合、20~30代同様にAGAを発症することが増えます。AGAはヘアーサイクルにおける成長期の期間が短くなるため、太く丈夫に成長する前に髪が抜け落ちてしまうのが特徴です。特に、生え際(M字)や頭頂部などが局所的に薄くなっていくことに悩む人も多いですね。20~30代同様、発毛外来の受診をおすすめします。一方、女性は40歳前後から徐々に女性ホルモンの分泌量が衰え始めます。女性の体内でも男性ホルモンは分泌されていますが、女性ホルモンの分泌量が減ると男性ホルモンの分泌が増し、その結果、薄毛を招くといわれています。ヘアーサイクルの休止期が長くなることによって、髪が抜けたあと、なかなか次の髪が生えてこないため、髪の本数が減少し、髪全体のボリュームがなくなります。男性ホルモンが原因による薄毛は、男女問わず血行不良や皮脂の過剰分泌など、他のさまざまな要因が絡み合って発症していることが多いです。正しい原因を究明するためにも、専門家に相談するのが良いでしょう。

4.60代~の薄毛と対策

60代になると、老年性脱毛症という、加齢とともに発症する薄毛があります。血行に原因があるといわれており、老化とともに血行が悪くなると発症します。血圧が高くなってきた、などの変化が見られる方は注意が必要です。対策としては、食生活の改善が挙げられます。味が濃いものや脂の多いものを好む方は、意識的に控えるように心がけましょう。

5. おすすめの髪型

薄毛が気になる男性には、ツーブロック、オールバック、ソフトモヒカンなどがおすすめです。両サイドを短くしトップを長めに残すツーブロックは、ワックスでトップや前髪に動きをつけるのでM字の薄毛が目立ちにくい髪型です。一方、トップが長い男性は、後ろに流すオールバックでまとめるのがグッド。サイドをツーブロックに短くカットすると、トレンド感がアップするだけでなく、視線がサイドにいくのでM字が目立ちにくくなります。三代目J Soul Brothersの今市隆二さんや元サッカー選手のデビッド・ベッカムさんがこのような髪型でしたよね。また、M字の薄毛が進行している場合や、全体に毛量が減っている場合には、ソフトモヒカンがおすすめです。トップの髪は残しながらも、サイドと襟足を短く刈り込んで全体的に短くするので、生え際と全体の毛量のバランスがとりやすくなります。

6. NGな髪型

残っている髪の毛を無理に伸ばして薄毛を隠そうとすると、かえって薄毛が目立ちます。皮脂の分泌量が多い頭皮に、髪がペタッとくっついていると不潔な印象を与えてしまうことも。スッキリ短く切った方が、清潔感がアップし、印象が良くなるだけでなく、薄い部分とのコントラストも和らいで薄毛が目立たなります。また、気になるM字を隠すように、前髪を前に垂らすのもNGです。いかにも隠している、という感じに仕上がってしまいます。思い切ってセンターで分けて両サイドに流す方がM字を隠しやすく、若々しい印象にもなります。松田翔太さんのようなイメージですね。頭頂部が薄くなっている方は、サイドにボリュームを残すと、カッパのようになって薄毛が逆に目立ってしまいます。全体的に短くしてサイドや襟足を刈り上げると、顔の輪郭がはっきり出て、頭頂部の薄毛に視線がいきにくくなります。イメージとしては、小堺一機さんや春風亭小朝さんです。

7. かつら・ヘアピースについて

薄毛を簡単にカバーしてくれるものといえば、かつら。女性は頭頂部だけが薄くなる場合が多いため、ヘアピースを使ってトップのボリュームアップをする人も増えてきています。素材などの改良が進み、以前のものと比べてずいぶん通気性が良くなっています。しかし、暑い日に使用するとやはり蒸れてしまいます。また、頭につける際に、ヘアピンやテープ、接着剤を使うので、どうしても頭皮に負担をかけてしまいます。ヘアピンが髪に引っかかって抜けてしまう、などのデメリットも。かつらをかぶる際には、つけっぱなしにしないで、頭皮を休ませる時間をつくるようにしましょう。加えて、かつらを身に着ける場合、「かつらをかぶって薄毛を隠している」と考えることがストレスになることもあるので、「いろいろな髪型を楽しむために使っているのだ」と割り切ることも大切です。

ハーグ療法について

再生医療を応用した最先端の毛髪再生治療に、ハーグ療法があります。ハーグ療法とはHair Re-generative Therapy(毛髪再生療法)の略で、ヒトの幹細胞から抽出された毛髪成長因子を、頭皮に直接注入して発毛機能をよみがえらせる再生医療です。薄毛の症状は、さまざまな原因によってヘアーサイクルの休止期が長くなることで引き起こされます。ハーグ療法は、休止期に成長因子を注入し、毛母細胞を刺激して細胞分裂を活発にさせることで、ヘアーサイクルを正常に戻すというものです。プロペシアやミノキシジルのように副作用がないので、女性でも安心して治療を受けられるのが魅力的ですね。再生医療を応用した治療のため、認定された医療機関でしか治療を受けらないのでご注意ください。

薄毛の原因は実にさまざまで、その対処法も1つではありません。それぞれの年代や性別に特有の原因もたくさんあります。やみくもに薄毛対策をすると逆効果になることもあるので、薄毛が気になり出したら、まず専門家に相談することを検討しましょう。また、「薄毛を隠している」ということを気にしてストレスを溜め込むと、髪には良くありません。短くカットした方が、薄い部分とのコントラストが和らいで薄毛が目立たないので、思い切って髪を切ってみるのも1つの手ですよ!

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